cal コマンドは、 bin という ディレクトリに 置かれています。 bin は、 usr という ディレクトリに、 usr は、 /(スラッシュ)という ディレクトリに 置かれています。 / 記号を ディレクトリと ファイルの 名前を 分離するために 使用します。 そこで、cal の 位置は 次のように 表されます。
/usr/bin/cal
カレンダー プログラムを 実行するには、 次のようにします。
(上の 出力 結果とは 違う かも しれません。 コマンドを 実行した 月の カレンダーが 表示されます。)
sw99% /usr/bin/cal1999年 11月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
/usr/bin/cal は絶対パス名です。
ファイルを 使用するとき、 いつも 完全な 絶対パス名を 指定しなければ ならないとすると、 とても 不便です。 相対パス名は ファイルの 位置を 全ファイル 階層の 中ではなく、 階層の 中の 現在位置からの 相対位置で 表します。
もし、 仮に 現在 あなたが /usr の ディレクトリに いるとしたら、 cal を 指定するには、 bin/cal だけでよく、 /usr/bin の ディレクトリに いるなら、 cal だけで よいということに なります。 (その ディレクトリへ 移る 方法に ついては 後に 説明します。)
ファイルシステム
ファイルシステムは、 たくさんの ファイルや ディレクトリを
階層構造に まとめたものです。ファルマネージャを 使うと、
この階層構造を 視覚的に 確かめる
ことが できます。
ホームディレクトリ
利用者には それぞれ ホームディレクトリがあり、
ログインすると そこへ 位置づけられます。
そこは 利用者固有の ファイルシステムの 開始位置で、
利用者自身の ファイルを 含んでいます。
あなたの ホームディレクトリが 何か 調べるには、 次のように します。
(あなたの ホームディレクトリが 表示されます。 場合によっては cdだけで 表示される かもしれません。)
sw99% cdsw99% pwd
/home/99ss999
ファイルの操作
ここでは、 ディレクトリの 変更、 ファイル階層内での 位置を 知る 方法、
ディレクトリの 内容の 表示、 ファイルや ディレクトリの 作成、 削除、
移動、 コピーなどに ついて 説明します。
カレントディレクトリの変更:cd
cdコマンドは ディレクトリ名を 引数 (パラメータ) にして、
以下の ように 指定します。
cd directory例えば、/usr/bin ディレクトリへ移動するには、次のようにします。
実は、/usr/bin へ移動しなくても calだけでカレンダーが出てきます。 これは シェル変数である path がそのように設定してあるためです。
sw99% cd /usr/binsw99% cal
![]()
引数なしで cdコマンドを 実行すると、 ホームディレクトリに 移動します。
sw99% cd![]()
簡略記法:~ . ..
ホームディレクトリを 簡略に ~ (tilde)と表します。
(~ のキーは Shift+^ あたりにあります)
あなたの ホームディレクトリに file という 名前の ファイルが あったら、
~/file と書くことができます。
別の 利用者 99ss888 の ホームディレクトリを ~99ss888 と
書く ことも できます。
99ss888 の ホームディレクトリに fileという 名前の
ファイルが あったら、
~99ss888/file となります。
現在いるディレクトリを . (dot) で表わします。
現在いる ディレクトリの 上の (親の) ディレクトリを .. (double dot) と 表すことが できます。
sw99% cdsw99% pwd
/home/99ss999 sw99% cd ..
sw99% pwd
/home
新しいディレクトリの作成:mkdir
mkdir directory で 新しい ディレクトリを 作成できます。
あなたの ホームディレクトリの 下に letters という ディレクトリを 作るには
とします。
sw99% cdsw99% mkdir letters
![]()
ディレクトリの削除:rmdir
rmdir はmkdir と 反対に、 ディレクトリを 削除します。
rmdir directory のようにします。
ディレクトリを 削除するには その中が 空で なければ なりません。
sw99% rmdir ~/letters![]()
ディレクトリの内容調査:ls
ls コマンドは ディレクトリに 含まれている ファイルを 表示します。
ls directory のように記述します。
directory を 指定しなければ、 カレントディレクトリの 内容を 表示します。
sw99% ls /varadm mail saf audit mle spool cron news ... ...
ファイルの 中には、 隠し ファイルと 呼ばれる 普通には 見えない ファイルが あります。 隠し ファイルは ドット (.) で 始まります。 ls -a と すると、 この隠し ファイルも 見ることが できます。
ファイルの 情報を 詳しく 調べるには ls -l を 使います。 この コマンドで 得られる 情報は、 パーミッション (許可)、 リンク、 所有者 (オーナ)、 サイズ、 変更日時、 ファイル名です。
コマンドのうち -(マイナス記号) で始まる 部分を オプションと 呼びます。 オプションは ls -al のように 二つ以上を 組み合わせる ことも できます。 ある コマンドに ついて どのような オプションが 使えるかは、 man {コマンド名} で マニュアルを 見れば わかります。
簡略記法:* と ?
一度に 複数の ファイルを 指定するには、 ワイルドカードを 使います。
アスタリスク (*) は 任意の 文字列を 表します。
次の例では、 /usr/bin の ディレクトリに ある、
f で 始まる ファイルを リストします。
また、 次の例では、 /usr/bin の ディレクトリに ある、 f で 始まり t で 終わる ファイルを リストします。
sw99% ls /usr/bin/f*/usr/bin/factor /usr/bin/fmtmsg /usr/bin/false /usr/bin/fnattr /usr/bin/fc ... ...
疑問符 (?) は、 ファイル名の 任意の 1文字を 表します。 次の 例では、 /usr/bin の ディレクトリに ある、 f で 始まり t で 終わる 8文字の ファイルを リストします。
sw99% ls /usr/bin/f*t/usr/bin/fdformat /usr/bin/fmt /usr/bin/fnlist
sw99% ls /usr/bin/f??????t/usr/bin/fdformat
--More--(30%)
cat も ファイルの 内容を 表示しますが、 ページ毎 ではなく 一度に 全部 表示します。
sw99% cat /etc/motdSun Microsystems Inc. SunOS 5.5.1 Generic May 1996
cp 元のファイル [コピー先ファイル | コピー先ディレクトリ]のように 記述します。
ディレクトリを そっくり コピーする には cp -r コマンドを 使います。
cp -r 元のディレクトリ コピー先ディレクトリのように 記述します。
mv 元のファイル [移動先ファイル | 移動先ディレクトリ]のように記述します。
ファイルの削除
ファイルを 削除するには rm コマンドを 使います。
rm ファイルのように 記述します。
ファイルの作成
ファイルを 作成するには 何通りかの 方法が あります。
上のコマンドで hello というファイルを作成し、 テキストエディタの中で以下の文を作成してみよう。
sw99% cdsw99% textedit hello &
![]()
できたら、テキストエディタのファイルメニューで保存して エディタを終了して下さい。
Hello, Computer! My name is Hanako.
djgpp は DOS の上で gcc (GNU C compiler) を利用するための 枠組みです。コンパイラー自体だけでなく、コンパイル済の プログラムが数多く提供されています。
のようにして、展開します。
> cd c:\djgpp > unzip32 fil40b.zip .... > unzip32 bsh204b.zip ....
SET PATH= で始まる行があれば、その最後に;c:\djgpp\binを追加します。なければ、
SET PATH=c:\djgpp\binという行を追加します。