GNU Pascal のインストール

目標その 3 の第1歩として、Pascal コンパイラーのインストール を行います。普通のパソコン本などでは、コンパイラーは「売り物」 を使うのが前提になっており、売り物であれば「説明書」どおりに やればインストールは簡単にできるはずです。

ここでは、既に高い金を払ってパソコンを買っている皆さんのために、 無料(?)で使えるコンパイラーの利用法を説明します。

但し、金は払わなくていい代わりに「説明が英語である」とか、 いわゆる「開発環境」がついていないとかの不十分な点もあります。 しかし、授業で扱うプログラムの作成程度であれば、Windows 95 に 付属のエディタで十分書けますし、 MS-DOS のコマンドラインから コンパイラーを起動すればよいので十分使えるはずです。

Anonymous FTP から get

最初にコンパイラーの入るディレクトリを作成します。ここでは、 C:\ に DJGPP という名前のディレクトリを作成してください。

WS_FTPを使って情報科学科の FTPサーバー に接続します。pub/student-pc/Win95 が表示されていることを 確認してください。GNU-C-PC-minimum というディレクトリがありますので そこを開きます。また、ローカル側は C:\DJGPP を開いておきます。 bnu281b.zip, djdev201.zip, faq210b.zip, gcc2721b.zip, gpc20b.zip, readme.1st, unzip386.exe の7つのファイルがありますので、readme.1st を ASCII モードで その他のファイルを全て Binary モードでパソコンに転送します。

圧縮ファイルの解凍

ワードパッドを起動して、c:\djgpp\readme.1st を読みます。

スタートメニューから MS-DOS を起動し、cd \djgpp を入力して転送ファイルを 入れたディレクトリに移ります。

unzip386.exe を使って、拡張子が .zip であるファイルを全て解凍します。 例えば unzip386 bnu281b.zip のように入力します。 gpc の解凍の際に、ファイル名が重なっているため上書きするかどうかを聞いてきます。 yes で上書きしてください。

環境の設定

エクスプローラで c:\ を開き、 Autoexec.bat のコピー(バックアップ)を作って おきます。ワードパッドで Autoexec.bat を開き、一番最後に次の2行を追加し ファイルを上書きして保存します。
set DJGPP=C:\DJGPP\DJGPP.ENV
set PATH=C:\DJGPP\BIN;%PATH%

再起動とテスト

全てのウィンドウを終了し、スタートメニューから Windows95 を再起動します。

テストプログラムがコンパイルできることを確かめましょう。 MS-DOS で c:\djgpp\tests\pascal に移動し、gpc hello.pas と入力します。 何もエラーメッセージが出ず、 その後に a と入力したとき Hello, World と表示されればOKです。

その他

以上の手順で、gpc (GNU Pascal Compiler) と gcc (GNU C Compiler) の インストールが完了しました。 Readme.1st に書いてあるように、 GNU のツールには C++ コンパイラーや make, grep, awk, sed などの UNIXと同じようなツールがあります。これらは、simtelnet という アーカイブのある FTP サーバーに置いてありますので、必要に応じて anonymous ftp を利用して取り出すことができます。 simtelnet は例えば ftp.saitama-u.ac.jp にあります。