村岡研究室の研究内容

研究内容                 平成26103

組込みシステムやシステムLSISoC:システムオンチップ)を設計効率を大幅に向上させるために、システム設計の自動化技術や設計手法について研究を進めています。

(1) システムレベル設計技術(システム設計の自動化技術)の研究

アルゴリズムやシステム仕様の記述からハードウェアやソフトウェアの

アーキテクチャを生成し、検証する技術の確立を目指します。

@  協調シミュレーション

       メカ/アナログ/デジタル/ソフトウェア協調シミュレーション(*)の高速化手法 

(*) 異種のモデルを結合してハイブリッドモデル(世界初)をつくり、これらを併せてシミュレーションを行い実記作成前にシステムのバグや問題点を検出すること。

A  ソフトウェアの並列化アルゴリズム

       GPUを用いた高速並列演算による高速な論理回路シミュレーションを行う。(SIMD

       マルチコアプロセッサを用いてソフトウェアの並列化(並列処理、パイプライン化)

を行い、高速な論理回路シミュレーションを行う。(MIMD

B アルゴリズムのハードウェア化(FPGA化)

       暗号化アルゴリズム(DES, AESなど)のハードウェア化による高速化を行う。

       論理シミュレーションアルゴリズムのハードウェア化(シミュレーションエンジンとよばれる)による高速化を行う。

C 論理合成技術の研究

       論理合成の高速アルゴリズムの研究

(2) マイコン教育教材の開発

       FPGAマイコン(8bit)の試作(高知大初のマイコン)

       インストラクションセットシミュレータ(ISS: Instruction Set Simulator) の試作

(3) データベースおよび医療情報関連

       医療データ解析を用いたアラートシステムの研究を行っています。

(4) その他

いままでに、以下の研究を行いました。

       クロストーク解析技術

  論理シミュレーションを用いてクロストークの解析(LSI内の配線間の信号相互干渉

を行う方法を提案し、クロストーク解析手法として確立を目指します。

       分散データベース 医療用分散データベースの構築法について研究を行ってきました。

・ 医療データ解析

  大規模な医療データベース中の検査データを解析し、投薬とそれによる

検査データの変化を抽出する手法の確立を行ってきました。

これにより投薬の効果をあきらかにすることができるようになります。

以上